【育児小説】(9)カエルの子とカエル

お父さんの腕の中はやっぱり安心する。

それに力強くて心地良い。

お家に帰った日。

ずっとずっと僕が願っていたこと。

それはね。もう一度お父さんに抱いてもらうこと。

「ただいま~」

お父さんはとっても嬉しそうで、僕まで嬉しくなった。

そしてその日の夜、初めてお母さんとお父さんが2人で僕の体を洗ってくれた。

2人の緊張が伝わってくる。

僕まで緊張しちゃうよ。

「え?!これは?これでいい?」

特にお父さんの慌てっぷりには、ニヤニヤが止まらなかった。

それに、僕への触り方が優しすぎてくすぐったくってさ。

「もうちょっとゴシゴシしても大丈夫。そうそう、そんな感じ」

そんなお父さんにお母さんも笑っていた。

慣れない手つきで、僕はタオルに包まれる。

心地良さが眠りを誘う。

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