【育児小説】(3)カエルの子とカエル

ここはとても気持ちが良い。

地面はふかふかだ。

お腹が空けば食べさせてくれるし、身体も洗ってくれてみんな優しい。

不思議なのは、僕と同じような姿をした子が何人もいること。

隣の子とは気が合いそうな気がするんだ。

1つ気になるのが、みんな決まった時間に決まった人からご飯を食べさせてもらっているのに、僕だけがそういう人がいない。

なんでだろう。

決まった時間に来るこの人達は誰なんだろう。

 

その決まった人が僕にとってのあの人だと気付いた日。

「ごめんね。ごめんね。」

と僕を抱いて謝っていた。

あの日、側にいた人にも抱き抱えられた。

とても優しい笑顔で僕を見ている。

なんだろう。とても安心する。

こんなに心地の良い感覚は初めてだ。

 

そして、この人達が僕にとってかけがえのない「お母さん」「お父さん」という存在である事を知った。

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